バブル時代の競馬 平成三強対決

混戦

平成三強とは、オグリキャップ、スーパークリーク、イナリワンの3頭のサラブレッドのことを指します。平成初期を代表する3頭で、バブル時代の好景気とともに、競馬ブームが到来したのもこの時期です。

とりわけ、平成三強が出走したレースには、多くの競馬ファンが競馬場に足を運びました。三強の直接対決は、1989年の天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念の3戦で、G1戦線を大いに盛り上げました。この年の第34回有馬記念に勝利したイナリワンは、1989年の年度代表馬に選出されました。

ちなみに、第34回有馬記念のファン投票ではオグリキャップが1位で、197,682票を集めました。 数々の記録が誕生したレースとしても有名なのは、オグリキャップが引退レースを勝利で飾った、1990年12月に中山競馬場で行われた第35回有馬記念です。有馬記念2勝を含む重賞12勝の記録は、当時ではスピードシンボリと並ぶ記録となりました。

また、有馬記念の勝利で、通算獲得賞金が9億円を超え、当時の新記録となりました。さらに、有馬記念当日の入場者数は177,779人で、最高入場者数を記録しました。この最高入場者数は現在でも破られていません。さらに、オグリキャップは1990年の年度代表馬、JRAの顕彰馬に選出されました。