レース前にとる馬の行動について

パドック

競馬では、競走馬はレース前にまずパドックを周回しますが、周回後に騎手が乗ったあと、すぐにレースが始まることはありません。

コースに入っていきなり走り出したり、その後、屋根がついている場所でレースに参加する馬たちがパドックにいるときのようにぐるぐる回っています。これらの光景を見て、競馬を見て間もない人は、あれは何をやっているんだろうと疑問に思うこともあるでしょう。

まず、パドック周回後、コースに入って走り出すのは返し馬と呼ばれています。これは競争前のウォーミングアップです。

放馬

あまり多くはないが、まれにエキサイトしすぎた馬が騎手を振り落として勝手に走っていってしまう場合があります。これは放馬と呼ばれるアクシデントで、放馬した馬は係員に捕まえられて馬体検査を受けることになります。もし、怪我をしていたら競争から除外されます。

次に、屋根のある場所でぐるぐる回っているのは輪乗りと呼ばれます。競走馬はコースに入ると、これからすぐ競争が始まるとわかって興奮するので、周回をして落ち着かされるのです。