キタサンブラックは北島三郎がオーナー

2016年の年度代表馬となったキタサンブラックのオーナーは正式には大野商事として登録されていますが実質的には演歌歌手北島三郎です。

キタサンブラックは現役最強といわれますがその理由は短・中距離から長距離まで制覇した実績を持っているからです。血統がものをいう世界ですから距離に関係なく、しかもグレードレースを制覇するというのは驚異的なことです。

キタサンブラックの最初のG1レース優勝は3歳の時の菊花賞。菊花賞は距離3000メートルであり、父系、母系とも短距離の血統で3000m制覇は話題になりました。またこの時の体重は530㎏あり、これは歴代菊花賞優勝の中で最も重い記録です。翌年4歳となった2016年の春の天皇賞で古豪を押しのけて連覇しています。

2016年のジャパンカップではレコードタイムを記録しています。演歌歌手の北島三郎は優勝したら「まつり」をうたうと公言し、その言葉どおりウイナーズサークルで「まつり」を歌ったことでますますファンを喜ばせ、これにより競馬ファンではなかったが演歌歌手北島三郎のファンであった人にもキタサンブラックの存在を認識させることになりました。

その年の有馬記念ではサトノダイヤモンドに負け2着となりましたが、北島三郎は勝ても負けても祭りを歌うとの約束通り祭りを熱唱しました。よく2017年春の天皇賞も連覇、次の宝塚記念では惨敗今は休養中です。鞍上には、武豊というたぐいまれなセンスと技を持つ騎手がのり、茶色と黒の横縞の勝負服をまとっています。この勝負服もまた、オーナーごとに登録をするもので、もし騎手が変更になってもこの服を着用することになります。