競馬 天才騎手 横山典弘騎手

天才騎手

日本中央競馬会に所属する横山典弘騎手は、日本で数少ない天才と呼ばれる騎手です。通算勝利数は、あの武豊騎手に次ぐ2,664勝、G1レースは現役2位となる26勝と実績は申し分ありません。しかし、実績があるから天才と呼ばれているわけではなく、印象に残る騎乗がとても多い事も理由の一つです。そうした実績と印象が合わさってファンの脳裏に焼きついている為、どのレースに騎乗しても横山典弘らしいと言われるような騎手となりました。

競馬

印象に残る騎乗とは、ハラハラする逃げ、豪快なまくり、強烈な追い込みと言った競馬の醍醐味を指します。競馬の世界では、どれも難しい判断と技術が要求される騎乗ですが、横山典弘という騎手は実に簡単そうにそれをやってのけます。例えば、逃げではクラシック2冠のセイウンスカイ、天皇賞春のイングランディーレ、同じ天皇賞春ではゴールドシップの豪快なまくりを見せましたし、トロットサンダーの追い込みは同馬の代名詞です。また、カンパニーの天皇賞秋でJRA史上初となる8歳馬のG1勝利を達成したり、サンテミリオンのオークスでもJRA史上初のG1レースで1着同着、さらに1995年から2012年まで18年連続G1レースで2着という記録を残しています。

騎手

しかし、そうした華やかな一面の裏に、創成期のドバイワールドカップで、当時のダート路線で圧勝に次ぐ圧勝を納めていた愛馬ホクトベガに騎乗し、落馬して競走中止となった同馬が予後不良となり安楽死の処分を受け、本人が自殺を考えたほど思い詰るなど記憶に残る一面も忘れてはいけません。