イギリスを参考 日本クラシック三冠

クラシック三冠

日本のクラシック三冠はイギリス競馬を参考にして行われています。中距離、中長距離、長距離というように3つのカテゴリーに分けてレースが行われ、それに勝てば立派な扱いを受けるのが日本では常識となっています。しかし、海外競馬に目を向けると、この三冠のシステムが形骸化しているところとそうでないところに分かれます。

例えば、イギリスでは久しくこうした三冠馬が誕生していないのが実情です。これはダービーに勝つことが大事であり、イギリスだけでなく、アイルランドなど別の国のダービーに勝つことや早々に古馬と対戦してビッグレースを勝った方がいいという傾向にあるためと言われています。

また、長距離レースに対する需要のなさというのは世界的な流れであり、2400メートルですら長いのではないかとも言われています。これはアメリカなどダートレースが行われているところでも同じ傾向ですが、アメリカはヨーロッパとは違うやり方をとっています。

イギリスや日本では春に2つ、秋に1つというような形で行われていますが、アメリカは春に一気に行います。それだけにすべてを勝つことは難しく、その馬への尊敬の念というのは殿堂入りした野球選手と同じくらいとも称されるほどです。