優れた血統の馬が競馬で成功するとは限らない

サラブレッド

競馬で繁殖に上がる競走馬は、牝馬の場合はほぼすべてで、牡馬の場合は競走成績がよかったものというのが基本です。更に自身の競走成績がいいだけではなく、先祖代々、G1の中でも大きなレースを勝った馬がいると、血統が優れているということになり、種牡馬としての需要が上がります。

では、血統が優れている牡馬と牝馬をかけあわせると、必ず競馬で走る馬が生まれるのかというと、そう簡単ではありません。G1レースを複数回勝っている牡馬と牝馬の子供はたくさんいますが、その中で、期待通りに成功した馬はそれほど多くありません。

なぜ、強い馬同士をかけ合わせても、親と同じように強い馬が生まれるとは限らないのかというと、馬によって子供に競走能力を伝えられる能力があるかという点で差があるからです。

種牡馬の中には、自分の能力を遺伝させる力がないものも少なくなく、そういった馬はだんだんと繁殖牝馬が集まらなくなって、最終的には種牡馬をやめることになります。