中央競馬を夢見る地方競馬の騎手

地方競馬の騎手

地方競馬の騎手にとっても日本ダービーというのは夢の舞台です。 もちろん、自分が所属する競馬場でもダービーが行われますが、同じ世代の最高峰レースに参加するだけでも全然違います。 収入の格差も地方競馬と中央では大きな隔たりがあるため、そういう観点でも地方競馬の騎手は中央を夢見ています。

中央競馬に入るには試験が必要ですが、特に学科試験で多くの地方関係者が苦戦を強いられます。 競馬学校の生徒がこなすようなものを30歳、40歳の騎手が挑戦せねばならず、普段のレースと並行して勉強しないといけないため、その時期はとても過酷です。 それでも中央に入りたいという意欲が強く、これまでに10名程度中央に移籍してきました。

そのほとんどが中央でも活躍しており、今後もその流れは続くと言えます。 もっと強い馬に乗って、もっと競馬が上手くなりたいと思うのは地方中央に限らず、誰もが思うことです。 そのハードルが少しでも下がることは、多くのメリットを生むことになるので人材交流の進みやすい環境になることを願います。